スペシャルオリンピックス 2003ワールドゲーム開催!



参加者コメント


競技レポート


WGデータ集

●卓球
今回の大会には、日本から安藤雅和(千葉)、宮宏一郎(東京)、田本裕子(福岡)の3選手が出場しました。
スペシャルオリンピックスの素晴らしいことの一つに、予戦の段階に行われる、ディビジョニングという考え方があります。これは、知的障害の程度に、いろいろなレベルの症状があるため、同じ位の年齢の人の間の、同じ位の強さの人達を集めて競技を競う、という考え方です。このディビジョニングの結果で、決勝リーグの組み合わせが決まります。
男子ダブルス(安藤、宮)組は、スペイン、英国、ベルギー、米国と戦って銅メダル。男子シングルスは安藤選手が、アルジェリア、ヨルダン、トルクメニスタン、サウジアラビア、韓国と戦って五位リボン。宮選手は、カザフスタン、グルジア、スロバキア、チェコの選手と戦って銅メダル。女子シングルスは、田本選手がベルギー、エジプト、マカオの選手と戦って銀メダルを貰いました。皆んなメダルが貰えてヨカッタですね!

●ボウリング
ボウリングには日本から8人のアスリートが参加しました。試合形式は、4人一組のチーム戦とダブルス、シングルスです。
チーム戦では平田、中根選手ともに調子が良く、普段以上の成績を上げられました。平田、中根、田畑、横山チームは銀メダル、城戸、木村、浦、入江チームは銅メダル。日本どうしの戦いは、手に汗にぎる接戦でした。
ダブルスは、中根・木村、平田・横山という組み合わせ。中根選手は、最初から緊張しっぱなし。フォームもいつもとまるで違い、見たことの無いような失敗もあり、表彰台では涙でした。そのぶん平田組が、銅メダルと大健闘でした。
シングルスでは、平田選手が普段通りのゲーム運びで銅メダル。横山選手は金メダル。中根選手も一日休みでリフレッシュし、普段通りの試合運びでした。ただ予選結果が良く、ディビジョンがワンランク上がったため、試合は8人という大混戦。残念ながらメダルは逃したもの、4位という好成績をあげられました。

●バスケットボール
バスケットボールの参加チームは、男子37チーム(32カ国)。日本チームは、事前に提出した個人記録やテストマッチなどの結果、9グループ中8番目のディビジョン。フランス、アイルランド、パキスタンと同じグループで総当たり戦を行いました。
初戦は、対パキスタン。前半は、緊張してアスリートは体が動いていない様子。後半は今野選手(宮城)のゴールなどで追い上げましたが、もう一歩及ばず、結果は[33-36]の3点差で惜敗しました。
第2戦は、対フランス。最初の8分で大差をつけられたものの、岡村選手のシュートが決まり、徐々にチームのエンジンがかかってついに逆転。フランスの応援が中心だった地元の小学生も、いつのまにか日本チームの応援に変わったほどです。その結果、試合は[32-30]と2点の僅差で勝利を収めました。
第3戦は、対アイルランド。地元チームだけに満員の会場はすごい声援。しかも武田選手が開始早々前歯を折るなどケガも多く、前半は苦戦しました。しかし、後半に入ると中谷選手の2本のフリースロー、佐藤選手(宮城)の2本のシュート、秦選手、太田選手(宮城)のデイフェンス、中村選手のリバウンドなど、アスリート各々の良さが出て、[40-22]と18点の大差で勝ちました。
この結果日本、フランス、パキスタンが2勝1敗の同率。日本はフランスとのプレーオフ(決勝戦)となりました。
リーグ戦で勝っているフランスとのプレーオフは、相手が最初からオールコートのプレスディフェンスを敷き、特にポイントゲッター岡村選手が、徹底的にマークされたためチームも波に乗れず、残念ながら[17-40]の敗戦でした。
結果は銀メダル獲得でしたが、必死に相手をデイフェンスし、積極的にボールを追いかけ、みんな最後まで立派にプレーする選手たちの姿には、コーチ、ファミリー、応援団、みんなが胸を熱くしました。


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